2008年2月1日金曜日

『長生きが地球を滅ぼす』読了

著者は、代謝率によって時間の感じ方が子どもと老人で異なるところまでを、生物学的に説明した。
人間の寿命は(小林や菱沼より)、
縄文 31歳
弥生 30
古墳 31
室町 33
江戸 45
明治 42(男) 44(女)
大正 44 46
S10 46 49
S22 50 54
S27 59 63
H12 77 84
寿命が延びたのは、石油エネルギーを投入しているからであって
生物としては、子育てが終わったら自然に死ぬのが当たり前という。

しかし、現代は倒れたら病院でスパゲティ状態(管をたくさん入れられる)に
なってしまう。

そこで、著者は「子育てが終わった後は、おまけの人生。できるだけエネルギーを使わず、後進を助けよう」という。
子育てがないのだから、いろいろなことができるだろう。
入院したら、エネルギーを使うことになるので、できるだけ元気でいる。
生き物として、人間という種を存続させるために孫の世話やらボランティアもいいだろう。
とにかく、「年金もらって、ゆっくりしておこう」というのは生物としてまちがっているというのが著者の主張。

私も、子育てが終わったら、後進に身をささげられるよう健康管理(水泳、散歩)と知恵の増進(読書、ピアノ)に励み続けよう。そして、昭和30年代の生活を目指してエネルギー節減をしようと誓い、本書を読了した。
なお、昭和30年代とはどのような生活だったのか検証が必要である。
後日研究しよう。