2012年1月1日日曜日

『私の個人主義』(夏目漱石 著)

『私の個人主義』

高校の教科書に載っていました。
そのときは、実感もなく読んでいました。

人生、年を重ねて失うものもあれば、わかることもある。
同じ本を、数年に1度読み返してみると、よくわかります。

私は、ハマトン、ショウペンハウアー、夏目漱石
この3人の著作を、数年に1度は読み返しています。
前回、線を引いたところと、次に線を引いたところが違うんです。
本の内容は変わりません。
私が変わっているのです。

で、今回、漱石の公演集である『私の個人主義』を再読しました。
高校生、大学生、20代前半、20代後半、そして今回。
5回目ですね。

今回印象に残った部分は
「何かにぶつかるまで行くより外に仕方がない」
です。

この言葉に接し、水泳について考えました。

竹井先生、楠本先生、川崎先生、金子先生、池本さん、
クラブの皆さんのおかげで、近頃は楽に千メートル泳げるようになりました。
次の段階へさしかかっています。

竹井先生がおっしゃっていたのは(こういう引用は、『論語』の「孔子曰く」っぽくていいですね。)
「長い距離が泳げるようになったら、色々な泳ぎ方を試すことができる」
「そのなかで、自分の泳ぎを見つけたらいい」
「冬は、自分の泳ぎを壊してみる。そこに発見がある」
ということです。
今までのドリルを思い出して、自分の泳ぎを壊す。
何かにぶつかるまで、長距離、試行錯誤・人体実験のつもりで泳ぎ方を研究する。
自分の言葉で、泳ぎ方を語れるようにする。
これが今年から始まる30代後半の目標です。
漱石先生ありがとうございました。