『私の個人主義』
高校の教科書に載っていました。
そのときは、実感もなく読んでいました。
人生、年を重ねて失うものもあれば、わかることもある。
同じ本を、数年に1度読み返してみると、よくわかります。
私は、ハマトン、ショウペンハウアー、夏目漱石
この3人の著作を、数年に1度は読み返しています。
前回、線を引いたところと、次に線を引いたところが違うんです。
本の内容は変わりません。
私が変わっているのです。
で、今回、漱石の公演集である『私の個人主義』を再読しました。
高校生、大学生、20代前半、20代後半、そして今回。
5回目ですね。
今回印象に残った部分は
「何かにぶつかるまで行くより外に仕方がない」
です。
この言葉に接し、水泳について考えました。
竹井先生、楠本先生、川崎先生、金子先生、池本さん、
クラブの皆さんのおかげで、近頃は楽に千メートル泳げるようになりました。
次の段階へさしかかっています。
竹井先生がおっしゃっていたのは(こういう引用は、『論語』の「孔子曰く」っぽくていいですね。)
「長い距離が泳げるようになったら、色々な泳ぎ方を試すことができる」
「そのなかで、自分の泳ぎを見つけたらいい」
「冬は、自分の泳ぎを壊してみる。そこに発見がある」
ということです。
今までのドリルを思い出して、自分の泳ぎを壊す。
何かにぶつかるまで、長距離、試行錯誤・人体実験のつもりで泳ぎ方を研究する。
自分の言葉で、泳ぎ方を語れるようにする。
これが今年から始まる30代後半の目標です。
漱石先生ありがとうございました。